双子誕生物語 産まれてくれてありがとう!

 

5月5日はこども日です。

祝日法によると
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と記載されています。

 

良い機会なので、
少し双子の誕生について振り返りたいと思います。

 

 

目次

①我が家にコウノトリがやってきた

②出産の鉄則 必要なものはさっさと準備しよう

③いくつかのトラブル

④天使の誕生

⑤終わらない夜泣き

⑥天使が悪魔に思えたとき

⑦天使・・・悪魔・・・天使・・・

⑧保育園の申し込み

⑨保育園時代の過ごし方

⑩手こずった病気

⑪幼稚園時代の過ごし方

 

 

 

①我が家にコウノトリがやってきた

 

 

 

 

双子だと分かったのは妊婦健診の2回目でした。

診察室に入った妻を待っていると、部屋から大きい声が聞こえてきました。

 

医者「2人居ますね!」

 

妻「えー、うそーーーー!」

 

(外で待つ)私「嘘だろ、まさか自分の所に双子が!?」(周りは静かなので心の中で言っていた)

 

医者「うちで出産は出来ないので○○病院に紹介状を書いておきますから、
次からはそちらに行って下さいねー」

 

(診察室から出た)妻「双子だってー」

 

私「全部聞こえてたよ(笑)どうなるんやろ」

 

 

 

人生のプランを描いていた訳では無かったが、何となく30代前半で結婚して、子供が産まれて育てていくのかなぁと、そして2人くらい育てるのかなぁと漠然としたイメージがありました。

 

 

しかし、実際は20代後半で結婚して、双子だと分かりました。

このままいくと29歳で2児の父となるのですから、
人生は本当に何が起こるか分からないと思いました。

 

 

まさに青天の霹靂とはこのこと。
不妊治療をしている訳でもないし、周りに双子は居ない。

想定外という言葉がありますが、双子を授かるなんて夢じゃないかと。
しかも初産で(笑)

 

 

②出産の鉄則 必要なものは早めに準備しよう

 

双子の実感が無いまま、
とりあえず今できることをやろうと動きました。

 

必要なものを揃える必要があります。

 

育児本には出産が分かったら、
必要な物は早めに準備して下さいとありますが、双子ならなおさらです。

 

まずは本。

赤ちゃんのための本はたくさんありますが、
これが双子となると極端に数が少なくなります。

 

次にチャイルドシート。

○万円×2(こんなに高いのかとビックリ)

値段はいろいろありますが、初産になるしお下がりもないし、
赤ちゃんのことを考えると、がっしりしているものを購入。

 

双子用ベビーカーは、そもそもお店に展示品しか無かったので取り寄せました。
縦型だと喧嘩になるかも知れないから、横型を購入。車イスより幅が広いです。

 

オムツ、お尻ふき、その他いろいろ、
物品に関してはだいたい必要な物を揃え終わり、とりあえず安心しました。

 

 

 

③いくつかのトラブル

 

妻のつわりがひどく、ご飯の炊く匂いで吐きそうになる日がありました。
一時で改善しましたが、今度は体重に問題が。

 

保健師に「体重が増えすぎです。このままでは管理入院が必要になります(結構厳しい口調)ので気をつけて下さい!」と言われ、妻はしょんぼりしていました。

それを乗り越え、何とか出産直前まで来ることが出来ました。

 

双子の場合は早産やリスクの度合いが高まるため、
管理入院をする場合も多いと聞きますが、
ギリギリまで自宅で過ごせたのは幸いでした。

 

 

 

④天使の誕生

 

 

ほとんどの双子出産は帝王切開で行われますが、我が家もそうでした。
また、病院の方針によりますが、帝王切開での立ち会いは難しいようです。
私は手術室の外で待っていました。

 

ほどなくして目の前を保育器に入った赤ちゃんが通り過ぎていきます。
記念すべき第一子の誕生です。

 

 

低体重であったため、見たのは10秒もあるかどうかでした。
その間、赤ちゃんと目が合いましたが、本当に天使のようでした。
すぐにNICUへと連れて行かれます。

 

第二子もすぐに産まれ、こちらは低体重では無かったです。
低血糖で一時的にNICUに入っていましたが、数日間で回復へと向かいました。
特に大きなトラブルは無く、無事にどちらも退院することが出来たのです。

 

妊娠から出産まで長いようであっという間に過ぎていきました。

 

 

⑤終わらない夜泣き

 

育児は産まれる前にもいろいろすることがありますが、
当然ながら産まれてからが本番です。

 

病院ではおとなしくしているし、初産で勝手は分からないが、
何とかなるだろうという気持ちでいました。

 

・・・・・しかし

 

現実は想像を超えるものでした。

 

まずは十分な睡眠時間が取れない。

 

妻は育児休暇中なので家に居ますが、私は大黒柱として稼がなければならない立場。
父親としての責任があります。

 

仕事に支障を来してもいけないので、私だけは別室で寝ていましたが、
夜泣きで起こされる日がずっと続きました。

 

 

病院ではあんなにおとなしかったツインズが、なぜか家では泣いている(泣)

 

母乳をあげてもオムツを替えたのになぜ?

 

原因が分からないから私もイライラしてしまう。

 

時には大声で怒ってしまったこともありました。

 

(いま思うと、夫婦ともに精神的・肉体的にもまずかった時期だった)

 

 

 

職場では一応、管理職という立場であったため、弱音を見せまいとしていました。双子を育てたことがある人は居なかったので、話しても共感してもらえないという先入観もありました。

 

過ぎ去ったことですが、もう少し周りに頼っても良かったと思います。

(育児休暇も取得すれば良かった。これは本当に後悔しています)

 

 

⑥天使が悪魔に思えたとき

 

当時はアパートに住んでいたので、周りに泣き声が聞こえていないか、
クレームが来たらどうしようかという不安もありました。

 

 

日中は良いのですが、夜に泣かれると本当に頭を悩ませました。
隣の音が時々聞こえるので、泣き声は間違いなく聞こえているはずです。

幸いにも、理解のある隣人だったので何とかやり過ごせました。

 

 

 

また、夫婦喧嘩が増えました(悲)
正直、子供が産まれるまではほぼ無いような生活だったのに・・・

初産&双子ということもあり、本当に二人とも余裕が無かったのです。
ですから、喧嘩もこの子たちのせいだと思うようになりました。

正直な所、あの頃のことは思い出したくなぁと(笑)

 

 

⑦天使・・・悪魔・・・天使・・・

 

 

 

でも、笑う時もあるし、
それが二人同時の時は本当に可愛いかった。

 

よく双子は育てられる人のところにしか来ないと聞きますが、
この頃は辛いときがあっても(基本、毎日辛いですが 笑)、

この言葉を胸に何とか耐えてきました。

 

 

笑う、泣く、笑う・・・

天使、悪魔、天使・・・

 

 

 

この当時の記憶は辛かったという印象が強く、
それ以外はあまり覚えていません(笑)

 

でも、歩き出した時は本当に感動しました。

 

 

ちょうど1歳になる直前に、
ハイハイから壁をつたって歩くようなしぐさが多くなりました。

 

お、そろそろ立つのかなと思ってからは早かった。
壁から手を離してバランスをとりながらこちらに向かってきたのです。

 

 

妻とそろって「おぉー」と大きな声をあげました。
赤ちゃんはこちらの目を一時も離さずに進んできました。

まるで、私ってこんな事もできるんだよとアピールしているかのようです。

 

すぐにハイハイに戻りましたが、辛いことが多い中での大きな喜びです。
妹の方が先に歩き出し、それから1週間後くらいに姉が歩き出したと思います。

 

 

 

そんなこんなであっという間に1歳を迎えることになりました。
時間がたつのがこんなにも早いと思ったことはありません。

 

 

双子育児をする親は、

最も困難な課題を与えられているのだと思います。

 

 

というか、

育児自体が先の見えない困難だらけで、
個人的には仕事をしている方がはるかに楽でした。

 

 

 

思い出されるのが、愛知で起こってしまった三つ子の虐待事件。
双子でも大変なのに、三つ子だとその比ではないでしょう。

自分でも同じような結末になってしまったかも知れないと思うと、とても人事とは思えません。

 

特に多胎育児は、周りのサポートが必須である気がします。

 

 

子供は親の宝ですが、
もっと広い視野を持つと国の宝です。

少子高齢化が招く未来は、国力の低下、
育児がやりづらい、子供が住みにくい社会となります。

 

 

日本は周りが親切で治安も優れており、とても良い国の一つだと思います。

 

そんな日本に生を受けたことを感謝しつつ、
現状を改善して欲しいという気持ちです。

 

 

⑧保育園の申し込み

 

妻は2歳になる少し前に職場復帰をする予定でした。

その前に保育園(認可保育園)の申し込みをするのですが、妻がいろいろと調べてくれました。どうやら申し込みをしようとしている所は競争率が高く、5、6つくらい他の候補も書かなければなりません。

 

妻は決断が早いのですが、

どうしても第一志望に入れたかったので私に相談してきました。

 

妻「あとの候補をどうしよう」

私「第一志望だけ書いたらいいよ」

妻「でも、もし選考に外れたらどうするの?」

私「うちより条件が厳しい所はあまりないから大丈夫。もし外れたら考えよう」

妻「分かった」

 

私は慎重なタイプですが、この時ばかりは変な自信がありました。

認可保育園に入れるためには「点数」みたいなのがあって、
育児をする上で厳しい条件ほど点数が高くなります。

例えば共働きなら点数が高くなり、高いほど入りやすくなります。

 

変な自信の理由は

・夫婦共働き(どちらも自営業ではなく会社員)

・祖父母と同居していない

・双子

 

これ以上に厳しい家庭もあるでしょうが、比較的厳しい分類(点数が高い)に該当すると思ったので、第一志望に入れるだろうと思っていました。

 

結果は、
無事に希望する園に入ることができました。

 

 

 

⑨保育園時代の過ごし方

 

 

妻が職場復帰、子供たちも保育園に行くようになったので、
生活リズムは劇的に変わりました。

 

朝は5時30分くらいに起きて準備を始めます。

保育園はお昼寝があるので、布団、そしてオムツを1袋(1つではない)持って行く必要があり、
双子なので倍の量が必要です。

 

まだまだ免疫は不十分なので、
すぐに熱を出して保育園から呼び出される日が続きました。

基本は妻が行きますが、状況に応じて私も対応しました。

 

帰宅時間は、妻が子供を迎えに行って17時30分、
私が18時過ぎで、そこからお風呂に入れてご飯を食べます。

 

就寝時間はだいたい21時くらいでした。
休日は、近くの公園でひたすら遊ばせていました。

 

 

 

⑩手こずった病気

 

 

幸い、これまでに手術が必要とか、大きな病気にはかかっていません。
しかし、苦労した病気が2つあります。

 

(1)突発性発疹

小さい子供がかかる病気の中でも有名なものであり、ウイルス感染で発症します。
症状としては発熱があり、それが治る頃に発疹が出てきます。

有効な治療法はありません。対症療法で、熱が高いようなら解熱剤を使用します。

 

 

発疹は、数日のうちに消えることが多いのですが、
この期間にとてもよく泣くので大変でした。

寝ても数時間おきに泣いて起きてくるので、
妻と交代制で泣き止むまであやしました。

 

(2)自家中毒(周期性嘔吐症)

「自家」という言葉は、体の外からではなく、
自分の体の中でできたものによる中毒という意味です。

症状としては、嘔吐を繰り返します。

 

 

なぜ起こるのかというと、人それぞれ違います。
例えば、過度の緊張だったり、食べ過ぎ、空腹などさまざまです。

 

我が家の場合は、遊びすぎて疲れてしまい、
食べずに寝てしまったことによる空腹なのかと推測。

 

何度も嘔吐を繰り返すので、
見ている親としてはとても辛かったです。

 

原因物質は「ケトン体」であり、ブドウ糖が足りなくなることで脂肪が分解されて増加してきます。吐き気止めの座薬、点滴、清涼飲料水の摂取などで対応していました。

 

 

他人には移りませんが、
1人が先にかかり、1、2日後にもう1人が同じ症状になりました。

 

不幸中の幸いか、GW中にかかったので、会社を休まずに済みました。

(GWは全て潰れましたが)

 

育児をするのは本当に本当に大変だと思った出来事です。

 

 

 

⑪幼稚園時代の過ごし方

 

本記事作成時、双子は年中にいます。
保育園との違いは、まずお昼寝が無くなったことです。

これがきっかけで年少の数ヶ月ほどは苦労しました。

 

なぜなら迎えに行った車の中で、
もう眠たいと目をこすりはじめるからです(笑)

 

スピードが求められます。
私も残業はせずに急いで帰りました。

 

 

そして、

・お風呂に入れる(その間に妻が晩ご飯の準備)

・お風呂から出して子供たちにご飯を食べさせる

(子供にはお箸やスプーンを持つ余力すら無いので、妻と二人でする)

・私と子供たちで寝る(19時くらいには寝ていた)

・30分くらいたったら妻が起こしてくれて、それから二人で晩ご飯

・少し晩酌して寝る

 

平日はこんなふうに過ごしました。
朝の準備も大変ですが、帰ってからもバタバタでした。

 

休日は保育園時代と基本的に変わらず、
公園など体を動かすことができるところで遊んでいました。

 

 

特に、

子供の生活リズムを乱さないことを重視していました。

 

生活リズムが乱れると、
就寝時間、起床時間がずれてしまい、いろいろと大変になります。

子供も大変ですが、親の私たちも苦労することになります。
よって、食事の時間、お風呂の時間、寝る時間をある程度決めていました。

 

 

4歳になる頃には、帰宅してすぐに眠たいとは言いませんでしたが、
今でも就寝時間は意識して同じ時間になるようにしています。
(自然に起床時間も一緒になります)

 

寝る子は育つといいますが、確かにすくすく育っています。
子育ては苦労することは想像できますが、
やはり経験しないと表面的なことしか理解できないものですね。

 

以上が、今までの我が家の双子の物語です。

双子を持つ方は共感する部分があったら嬉しいです。

 

 

あなたのシェアが親子の未来を良くします!

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