妊娠・出産はとても神秘的な出来事ですよね。
それが双子だとなおさらです。
しかし、理想と現実は違います。
自分の抱く子育てのイメージと、
双子を育てるイメージは、おそらく悪い意味で異なります。
一方が起きたら、もう一方が起きる。
同時に起きることもあれば、全然別の時間の時もある。
母乳、寝かしつけ、トイレ、食事、お風呂・・・やるべき事が多過ぎです。
1、2歳頃の大変な時期を乗り越えたとしても、
まだまだ大変なのは変わりありません。
保育園・幼稚園の準備物の多さ。
1人の時の2倍あり、その全てに名前を書く必要があります。
保育園の時は布団が必要だったので、
2人分の荷物はとても重かった。
2歳くらいから職場に復帰する母親も多いでしょう。
医者などの高年収ではない限り、
夫婦共働きでやっていかないと、双子を育てることは困難だと思います。
なんせ、全く同時に費用が発生するのですから。
衣類、教育費、旅費、お菓子代、食費etc
特に教育費は幼いうちはかかりませんが、
小学校、中学校と大きくなるにつれて一気に発生してきます。
2人とも大学進学まで考えると、
とても一般的な会社員が一人で費用をまかなうことは出来ません。
ですから、双子育児の場合は共働きがほぼ必須と言って良いでしょう。
共働きになれば父親もそうですが、特に母親の生活リズムが激変します。
これまで通り、双子に振り回される日々は変わらず、
今度からは仕事にも向き合わなければなりません。
双子育児だけでも相当大変なのに、
そこに仕事が加わったら、毎日がジェットコースターのように過ぎていきます。
休んでいる間に職場の皆には迷惑をかけたのだから、
これから仕事を頑張ろうと気合いが入ったのもつかの間、
子供が熱を出して迎えに行く必要が出てきます。
タイミングが一緒の時もあれば、
一方が収まる頃に、もう一方が熱を出すことも・・・
理解のある職場でも、
やはり上司・周囲に気を遣いながら形見の狭い思いで過ごします。
我が家の例で言うと、
基本的に子供が体調を崩した時は妻が対応していました。
しかし、繁忙期などの場合でどうしても休むことが難しい場合は、
私も休んで対応しました。
その点、職場にどれだけ理解があるかで、
親である私たちの精神的・肉体的な疲労は変わってくると言えます。
幸いなことに、
私の職場は上司が子育て経験者のため協力的でした。(双子育児は経験していません)
もし双子育児経験者が職場にいれば、それは心強い味方となるでしょう。
仮に私が職場の上司で、部下が双子育児をこれからする場合は、
迷わず育児休業&時短勤務を勧めます。
控えめにいっても、もの凄く大変になるのは目に見えているからです。
前置きが長くなりましたが、
双子育児をする親は、本来は育児を優先すべきだけど、
生活のために共働きを選択せざるを得ない状況にあります。
3歳くらいまでは幾度となく、育児が辛いなぁと感じることがありました。
個人的に、双子育児に疲れたときにやって良かったことを書いて行きます。
①頼る
当たり前ですが、自分たちがどうしても大変な場合、
親などの助けを借りられるのなら積極的に活用しましょう。

親も、子育て経験者でありますが、
双子の経験はあまり無いとは思います。
それに子育てはだいぶ前に終わった身なので、
正直、頼ることに多少の不安があるのは本音でしょう。
しかし、
子供の健康も大事ですが、
それを育てる親の健康も大事です。
完全に丸投げするのではなく、任せられる所は思い切って任せましょう。
我が家の例で言うと、
土曜日にお互い仕事がありました。
私は午前勤務で、妻が1日勤務。
人数も少ないため、どうしても休むことが難しい状態でした。
そんな中、子供が熱を出し、
前日の金曜日に病院を受診。
土曜日は誰かが見ている必要があります。
お互いが休めないため、
妻側の母親に来てもらい、私の仕事が終わるまでは見てもらいました。
あの時は、頼れる存在の大切さを痛感しました。
経験上、可能なら妻側の両親に頼る方が良いと思います。
男性側だと妻が気を遣うからです。
毎日頼る訳ではありませんので、
どうしても疲れたと思う前に頼ってみましょう。
毎年、虐待死の報道があります。
一部は完全に親の責任だと思いますが、
特に多胎育児は虐待のケースも一人と比べて多いのです。
「過ち」を起こしてからでは遅いので、
迷ったら即頼りましょう!
②コウノドリを見る&今まで撮った写真や動画を見る
おそらく、これを読まれている方なら「コウノドリ」というドラマはご存知だと思います。
2015年と2017年に放送されたドラマで、
産婦人科を舞台に妊娠・出産にまつわることを取り扱ったドラマです。
普段ドラマは全く見ないのですが、
これは見入ってしまいました。
当時はツインズが0歳の時に放送されていました。
その状況のためか、もの凄く感情移入したのを覚えています。
(特に1期の第2話は泣いたなぁ)
ドラマで何度も語られているのは、
出産は奇跡だということ。
一人一人出産に望む背景は違うし、
「普通」は「普通」では無いのです。
ましてや双子なんて、
それこそ奇跡の代表みたいな存在です。
それを育てているあなたは、大変立派。
まずは子育てをしている自分を褒めて下さい。
それでも、
我が子なのに可愛くないと思う時があるかも知れません。
そんな時はぜひドラマを見ましょう。
妊娠、出産当時の思いが蘇ってくると思います。
今までの撮った写真・動画を振り返るのも良いです。
小さかった頃の写真。
泣いたり、笑ったり、散歩していたり、公園で遊んでいたり、何かに挑戦していたり、初めて立ち上がったり・・・思い出の場面がたくさんあります。
子育てはしんどい時もあるけど、
子供の笑顔はこちらも嬉しいし、また明日から頑張ろうと思う気力になります。
動画では、運動会やお遊戯会のシーンを撮っているかも知れません。
去年と今年のを比べて見ると、子供が一年で大きく成長していることが分かります。
初心忘るべからずという言葉があります。
写真や動画を見ることで、当時の新鮮な気持ちを思いだし、
明日への子育ての活力にしてみましょう。
③頑張らない

子育て・仕事と常に頑張っているあなた。
これ以上頑張る必要は無いのです。
例えば洗濯物を干したり、畳んだりすること。
妻と旦那で役割分担を決めている家庭もあると思いますし、
そうでは無い所もあります。
もし一人でやっているなら、
まずはパートナーの力を借りましょう。
女性側は、察してと思う割合が高いと思います。
男性は人の気持ちをくみ取るのが苦手な人が多いです。
もし男性にお願いする時は、
きちんと言葉に出して伝えないと上手く伝わらないと理解して下さい。
畳み方や干し方が自分のやり方と違っていようが、
そこは気にする必要はありません。
自分のやり方に相手を従わせることなど、
単なる時間の無駄です。
これは見過ごせないと思うのがあれば、
見本を見せて、次からはこのようにして欲しいと伝えてみて下さい。
「食育」という言葉はどんどん浸透しています。
手料理にこだわる人もいるかと思いますが、
忙しい時はお惣菜でもお店の持ち帰りなども、積極的に活用すべきです。
やる事が多い時に限って、子供が駄々をこねることは良くありますよね。
本当は家族で楽しく過ごすのが大事なのに、
手料理を作ることが目的となってしまっているケースがあります。
結局、時間が無いからイライラして子供を怒ってしまう。
家庭の雰囲気は悪くなる。
手段が目的化しないように、
いまやっていることは本当に時間をかけてやる必要があるのか。
当たり前にやっていることでも、
一度立ち止まって自問自答すると良いと思います。
個人的な意見としては、
やはり料理はかなり時間を費やす要因の一つ。
一汁三菜にこだわることなく、
カレーや丼系など洗い物も最小限となるようなメニューを、
ローテーションしてもいいかなと思います。
今の家庭環境・子供の状態を総合的にみて、
何を優先させていくのかを、これを機会に取り組んでみたら良いと思います。
我が家の例では以下となります。
①規則正しい生活(決まった時間に睡眠、起床)
②食事
もともと妻は食事には気をつける性格で、
私から見ると手の込んだ料理を簡単に作るので凄いと思います。
しかし、時々それが裏目に出てしまい、
家庭の雰囲気が悪くなることがありました。
話し合いの末、
今まではお惣菜や宅配等の利用はほぼゼロでしたが、
忙しい時などは活用する機会もありました。
やはり夫婦での話し合いも重要です。
繰り返しになりますが、
親子が笑顔でいることが、幸せな家庭環境の第一歩です。
もし良ければ、
あなたの優先順位を教えて下さいね。










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