子育てと失敗 子供は失敗から学ぶ

 

合計特殊出生率とは、1人の女性が一生の間に産む子供の数に相当します。

厚生労働省によると2019年人口動態統計では、
出生数は前年に比べて5万弱減の86万5239人で、調査開始以来過去最小となりました。
合計特殊出生率は1.36となり、こちらも低水準となりました。

 

 

外出をすると一人の家庭に子供が2人は結構見ますし、
場合によっては3人、4人の家庭に出くわすことも割とあります。
私の世帯のように、双子ならそれだけで合計特殊出生率の平均を上回ります。

 

本当に少子化なんだろうかと疑問を持つ感覚もありますが、
調査結果が出ているので、そこは間違い無いでしょう。

 

 

当たり前ですがデータでも示す通り、
日本はどんどん「老いて」います。

 

 

その中で子供を産む数が減少し、子育て世代は大変です。
合計特殊出生率が低下しているということは、
それだけ一人の女性(一つの家庭)が育児に関わる人数が少ないということ。

 

その現象のせいか場合によっては、
子供を丁寧に扱い過ぎている親御さんを見かけることもあります。

 

 

 

例えば公園で

 

・ブランコに乗りたいと幼い子供が言っているのに、危ないからという理由で止めさせてしまう。

・裸足で遊びたいという子供の意見を、汚れるから、危ないからという理由で駄目と言う。

・はさみ、包丁などの鋭利なものを使いたいと言っているのに、上記同様にさせない。

 

 

これを読まれているあなたも、
もしかしたら当てはまることはないでしょうか?

 

 

 

今回は、子供にはとにかく失敗を経験させる重要性を伝えたいと思います。

 

 

子供は本来、好奇心&探究心の塊です。
興味を持ったこと、疑問に思ったことは何でもやりたい。
例えそれが危険なことでも、です。

 

 

これをやったら次に何が起こるか、どんな危険があるのか、
大人は既に経験済だから予想がつきますが、子供は出来ません。

 

 

それを「失敗」という経験を積むことで、理解することが出来るのです。

 

 

 

百聞は一見にしかずとありますが、
親がいろいろ言わなくても、自分で経験することで身につきます。

 

 

我が家の娘も、ブランコに自ら乗りたいと言ったのは、
1歳ちょっとの頃だったと思います。

 

最近のブランコは、こけても大きな怪我をしないように、地面がコンクリートではなく、
クッションのような弾力のある素材が敷いてあります。
(練習をさせる場所は、そのような安全策がとられている所がオススメです)

 

きっとこけるだろうなと思いつつ見守っていましたが、
やはりこけて大泣きしました。
頭から落ちる場合は、手を差し伸べる必要もあるかと思いますが、
そうでなければ、こけることによる痛みを知る事も、子供にとっては重要な経験です。

 

 

また、妻の料理の手伝いをしたいと言って包丁を使いました。
4歳くらいの時だったと思います。

 

猫の手にして切るんだよと教えますが、
しばらくすると切ることに夢中なのか、それを守らずに指先を切ってしまいました。

 

妻から手を隠すような仕草をしたので、
落ち着いた声で「切ったの?」と尋ねると、泣き出して謝ってきました。

 

子供でも、言うことを守らなかったから切ってしまったという認識があるようです。

 

 

最近では「溺れる」という経験をしました(笑)

 

 

 

 

季節は秋だというのに、最高気温は25度に到達する、
太陽が照りつける日の出来事でした。

 

 

海がある公園で遊んでいた時のこと、
ツインズは海に入って遊ぶのが大好き。

 

いつものように着ている服を巻いて海に入ってきます。
海に浸かるのは腰までにしていう約束をしていました。

 

 

最初は約束を守っていましたが、
好奇心なのか少しずつ先の方に移動していく娘たち。

 

 

何度も危ないぞと声をかけてはいましたが、
夢中で遊んでいるため耳に入ってきません。

 

 

海水が胸の方まで浸かっていました。
それでも、今までも海で遊んでいるから大丈夫だろうと、
私もどこかで油断していた部分はあったと思います。

 

 

少し目を離していると妻から声をかけられました。
子供たちを見ると、
明らかに余裕の無い顔をしてこちらを見ていました。

 

 

海水が顔の付近まであったのです。

 

 

これはまずいと思い、
急いで服のまま助けに行きます。

 

助けに行った時には、海水が私の腰の辺り、子供たちの鼻の辺りまでありました。
子供たちはもはや、声を上げて助けを呼ぶことすら出来ない状態だったのです。

 

 

急いで引き上げると、子供たちは大泣きです。

私も、この時ばかりはきつく叱りました。

 

 

5歳になりますが、
今までで一番ヒヤッとした出来事です。

 

 

しかし子供たちは、
海は楽しいけど危険な所でもあると学んだと思います。
お父さんとお母さんが、どうして腰までにしておきなさいと言ったのか。

 

毎年、海や川で亡くなる若い人が後を絶ちませんが、
おそらくは溺れるという経験をしていないと思います。

 

海、川、自然は脅威であるとの認識は、
やはり経験からしか実感できません。

 

 

この文章を書いていても、
あの時の光景はよみがえってきます

 

親としてはヒヤッとしましたが、あの出来事は不幸中の幸いだと思います。

 

 

このような経験は、
意図してやるべきではないと思いますが、

 

 

致命傷さえ避ければ、
どんどん失敗させることで経験を積んでいきます。

 

大人の私たちだってそうです。
上手くいった時よりも、失敗した時の方が学ぶことは多いと思いませんか?

なぜなら、
次に同じような事が起こらないようにするにはどうすればいいかを考えるからです。

 

 

「失敗」という漢字。

 

「敗」を「失う」と書いて「失敗」です。
つまり、敗れることを失うため、
失敗することが、成功に繋がるのだと思います。

 

 

子供は一回で理解することは難しいため、
何度も繰り返し伝えていく必要があります。

子供が泣いたり失敗する姿を見るのは、
親によっては嫌だと思う人もいるかも知れません。

 

 

しかし、失敗する経験こそが成功(成長)に繋がると理解して下さい。

 

 

 

 

日頃の子育てに失敗をどう活かせばいいか。
それは、子供が何でもやりたいと思ったことを、
致命傷に至らない範囲で見守りながらやらせてみることです。

 

 

致命傷は親の許容範囲によりますが、
我が家のように溺れるというのは致命傷に近いので、オススメはできません(笑)

 

「ころぶ」「切る」「ぶつかる」「ケンカする」etc
日常生活で、学べる失敗はいろいろあります。

 

娘たちは毎日のようにケンカをしますが、
時々手が出ることもあります。

 

痛みを伴いますが、そもそもケンカの経験をしておかないと、
どこまでやったら危ないかもという感覚が分かりません。

痛みや失敗からガチガチに守っているのは、
子供を鳥かごの中に入れているようなもの。

 

 

現実世界で生きていくためには、
さまざまな失敗、経験を積み、自信を深めていく必要があります。

 

ぜひとも、
小さいうちから様々な失敗をさせてあげて下さい。

 

 

あなたのシェアが親子の未来を良くします!

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