普通を疑い、多様性の時代を生きる

 

むかし「コウノドリ」という出産をテーマに、
産婦人科で働く医師を扱ったドラマがありました。

 

普段ドラマを見ることはないのですが、
興味本位で見たらハマってしまいました。

 

確か記念すべき第一話だったと思います。
妊娠しているのに病院を受診しない、いわゆる「未受診妊婦」について取り扱った話がありました。

 

妊娠したら受診をするのが普通と言った産科医に、
ベテランの産科医が「その普通はすごく恵まれている」と言ったのです。

 

すごく恵まれている普通とは何なのか?
普通は当たり前のことではないのか?

 

今年に入ってからは特に、
普通という言葉に疑問を感じるようになりました。
少し前に、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例が発表されました。

 

一例を示すと
・人との間隔はできるだけ2m空ける
・買い物は、計画をたてて素早く済ます
・食事の際は、料理に集中、おしゃべりは控えめに(そうなら一人で食べる方が私はいい)
・公園はすいた時間、場所を選ぶ
・テレワークやローテーション勤務

 

去年こんな発表があったら普通じゃないと言われるでしょうが、
今なら否定的な意見は少ないでしょう。

 

これが今の時代の「普通」なのです。

 

「普通」は人それぞれ違うし、主観による部分が非常に大きいです。

 

双子は、一般的な家庭から見れば普通ではないかも知れませんが、
双子サークルに行けば双子が当たり前(普通)となります。
むしろ、そこに一人の子供がいれば普通では無いと見なされます。

よって普通は所属するコミュニティ、環境でも変わってくるのだと思います。

 

 

子育てについても同じです。
子供に説明する時に、普通は○○だよと言っても、子供は経験がないから分からない。
それが親、周りの刷り込みでだんだんと普通に思ってしまいます。

 

子育てをする家庭の方針は様々。
自分たちの家庭が普通と思っていることが、別の家庭では当てはまらないことだってあります。

 

放任主義の所もあれば、過保護の所もある。
人を叩かない、物を盗ったりしないなどの道徳的な部分は共通するとしても、
教育方針なんて本当に様々です。

 

しかし、特に幼児教育においては、物の見方が複数あることを学ぶ必要があると思います。
例えば我が家のツインズは最近、自転車にハマっており、
幼稚園に行く前に朝練に付き合わされています(笑)

 

自転車で練習していると、ときどき車が向かってきます。
こちらに直進してくることもあれば、右折、左折することもある。

図に示すと以下のようになります。

赤の方向に車が曲がったら、子供にどっちに曲がったかと尋ねます。
(子供は自転車に乗っており、車と向かい合っている状態だと思って下さい)
すると、子供は左と答えます。

確かに間違い無いですよね。
しかし、それは自分から見れば左ですが、車側からみると右となります。
青の方向でも同様の考え方ができます。

 

立場が違うところから見れば、見方が変わるということを理解させるのは大事です。
それが、相手の立場になって考えたり、複数の物事の見方を養うものとなります。
立場が変われば、常識、普通だって変わってくるのです。

 

 

あえて言うなら、
今の時代は「多様性」なのが「普通」だと思います。
人種、ジェンダー(LGBT)、物の見方etc

 

 

我が家の娘たちが成長するにつれ、
さらに多様性の時代は加速していくと思います。

このような時代を生き抜く為には、複数の視点を持つ必要があります。
そのきっかけは、親が働きかけることによって出来ますので試して下さい。

 

複数の視点を持たせるために、実践していることがあれば教えて下さいね。

 

 

あなたのシェアが親子の未来を良くします!

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